続ーjaranpon
前回はいきなりお話から入りましたね。
これは、秩父市大字久那という地域で3月中旬の日曜日に行われる
「ジャランポン祭」にまつわるヨッシーの創作短編物語です。
では(o・・o)/続きをお楽しみ下さいな(^^♪
jaraーn・poーn
初めて僕がこのお祭りのことを知ったのは、そんな小学生の頃の少年時代だ。
そう、あとわずかひと月で5年生に進級を控えた春休み前に、父が飲み友達の
ガンさんと僕のウチで飲んでた時の会話だった。
「今年のジャランポン祭はさぁ、オレが仏さまぁやることになっちまってよう、
ハァ、まいったいなぁ」
じゃらんぽん?初めて耳にする言葉だったし、子供には凄く新鮮で何だか楽しそうな
響きに聞こえた。
「ねえ、ガンさん、ジャランポン祭って何のこと?」
「そうか、アオボーズはまだ、久那のお祭りに行ったことがないんか?」
(僕がここへ越して来た時はまだ、青白い顔をしてヒョロヒョロだったから、友だちの
あいだで付けられたあだ名がアオボーズ。それは大人たちの間にも直ぐに広まった)
「ジャランポン祭りっちゅうのはな、久那に昔っから伝わるそりゃーおもしれえ祭りの
ことさ。別名が葬式祭りともいってな、まだ、ピンピンしている奴をな、死人役にして
さぁ、そんで棺桶までこせえちまうんだ。坊様だってその辺のおやっさんが成りすまして
よう、デタラメなお経をあげて葬式しちまうってえ寸法だ」
「ええー、お葬式をお祭りにしちゃまずいんじゃないの?何でそんなことすんのかなぁ」
「そりゃーよう、昔は今みたいに病院も、いい薬もなかったんべえ。伝染病なんかが流行って
本当の死人がいっぱいでたらこまるべえ。だから、元気なモンを神様の生け贄にして、変な
疫病が村に入ってこない様に神様にお願いしたんだと」
「ふーん」
「そんでな、今年のジャランポンはこのガンさんが生け贄っちゅうわけよ。まぁ、仏様役は
タダ酒がたらふく飲めるからいいんだけどよ」
「それでお坊さん役は誰がやるんですか」と、母
「それよ!!問題なんは。坊主は門屋の小吉さぁ。あんの野郎は俺等がワルガキん頃に散々
苛めたかんなぁ。それを大人になった今でも根に持ってやがんのさ。こりゃぁいい復讐の
時どばかりに、どうせデタラメなお経をあげて、あることないことでっちあげる腹さ」
「ふーん、あることないことねえ。例えばどこそこの飲み屋のママとガンさんはいい仲だとか、
そんなこと?」
ガンさんは飲みかけのお酒をブーっと吹いてむせ、
「ケイちゃん・・・子供の前だで」と、焦りまくってた。(ケイちゃんとは母のこと)
そして、父と母は顔を見合わせて大笑いしていたっけ。僕も何だか可笑しく、つられて
大笑いしたことを憶えている。
さてさて、今夜も疲れました。なにしろ書きながらストーリーを考えてる始末で、
自分でもこの先がどんな展開になるのか?なんてなーんもわかってないんですから(´ε`;)
それでは次回をお楽しみにー
これは、秩父市大字久那という地域で3月中旬の日曜日に行われる
「ジャランポン祭」にまつわるヨッシーの創作短編物語です。
では(o・・o)/続きをお楽しみ下さいな(^^♪
jaraーn・poーn
初めて僕がこのお祭りのことを知ったのは、そんな小学生の頃の少年時代だ。
そう、あとわずかひと月で5年生に進級を控えた春休み前に、父が飲み友達の
ガンさんと僕のウチで飲んでた時の会話だった。
「今年のジャランポン祭はさぁ、オレが仏さまぁやることになっちまってよう、
ハァ、まいったいなぁ」
じゃらんぽん?初めて耳にする言葉だったし、子供には凄く新鮮で何だか楽しそうな
響きに聞こえた。
「ねえ、ガンさん、ジャランポン祭って何のこと?」
「そうか、アオボーズはまだ、久那のお祭りに行ったことがないんか?」
(僕がここへ越して来た時はまだ、青白い顔をしてヒョロヒョロだったから、友だちの
あいだで付けられたあだ名がアオボーズ。それは大人たちの間にも直ぐに広まった)
「ジャランポン祭りっちゅうのはな、久那に昔っから伝わるそりゃーおもしれえ祭りの
ことさ。別名が葬式祭りともいってな、まだ、ピンピンしている奴をな、死人役にして
さぁ、そんで棺桶までこせえちまうんだ。坊様だってその辺のおやっさんが成りすまして
よう、デタラメなお経をあげて葬式しちまうってえ寸法だ」
「ええー、お葬式をお祭りにしちゃまずいんじゃないの?何でそんなことすんのかなぁ」
「そりゃーよう、昔は今みたいに病院も、いい薬もなかったんべえ。伝染病なんかが流行って
本当の死人がいっぱいでたらこまるべえ。だから、元気なモンを神様の生け贄にして、変な
疫病が村に入ってこない様に神様にお願いしたんだと」
「ふーん」
「そんでな、今年のジャランポンはこのガンさんが生け贄っちゅうわけよ。まぁ、仏様役は
タダ酒がたらふく飲めるからいいんだけどよ」
「それでお坊さん役は誰がやるんですか」と、母
「それよ!!問題なんは。坊主は門屋の小吉さぁ。あんの野郎は俺等がワルガキん頃に散々
苛めたかんなぁ。それを大人になった今でも根に持ってやがんのさ。こりゃぁいい復讐の
時どばかりに、どうせデタラメなお経をあげて、あることないことでっちあげる腹さ」
「ふーん、あることないことねえ。例えばどこそこの飲み屋のママとガンさんはいい仲だとか、
そんなこと?」
ガンさんは飲みかけのお酒をブーっと吹いてむせ、
「ケイちゃん・・・子供の前だで」と、焦りまくってた。(ケイちゃんとは母のこと)
そして、父と母は顔を見合わせて大笑いしていたっけ。僕も何だか可笑しく、つられて
大笑いしたことを憶えている。
さてさて、今夜も疲れました。なにしろ書きながらストーリーを考えてる始末で、
自分でもこの先がどんな展開になるのか?なんてなーんもわかってないんですから(´ε`;)
それでは次回をお楽しみにー

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