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続・みなしごジャックの大冒険

みなさんおはようございます。
ボクはみなしごジャックです。 夕べは良く眠れた?
夜は寒くなってきたけどボクはタロ兄ちゃんと一緒に我が家で安心
グッスリ眠れました。

さて、昨夜はどこまで話したんだっけ?・・・そうだボクがこの家の仔に
なったいきさつだよね。
とにかくあれから一年が経ってボクはすっかりこの家の仔になりました。
もう人間でいえば中学生か高校生くらいのやんちゃざかりの年頃だよ。

庭に穴を掘ったり、ときどきタロ兄ちゃんとのプロレスごっこで悪ふざけ
しすぎたり、それから居間の食卓のお皿のお肉なんかを我慢できずに
ペロッと頂こうとすると父ちゃんにアタマをぶたれて
「こらステゴのジャッキー、こんどやったらほんとに山に捨てちゃうど」
なんて怒られてるけどヘッチャラ、だってみんなボクのことが可愛くて
仕方ないのを知ってるもんね。

 (以下は創作、作り話です) 
でも半月くらい前に山でタロ兄ちゃんと一緒に遭難した時はホントにマイッタよ
よく晴れた朝、父ちゃんが仕事から帰ってくると
「いい天気だなぁ どれお前たち久し振りに山登りに行こうぜー」
とかなんとか言って車に乗せられたんだよ。
30分以上馴れない車に乗っていたからボクは少し車酔いになっちゃった。
兄ちゃんはなんで平気なんだろ?山のふもとに着いたらボクはフラフラだった。

 P1070937_convert_20121023213546.jpg

父ちゃんの変なラジオ体操が終わると
「イザ、あの山の頂上目指してがんばろうな。あの山は城峰山っていって標高
 約1000m、頂上に展望台があるからそこでお弁当じゃー タロべえは前にも
 登ったことがあるから憶えてるだろ」
と、登山が始まったんだ。そして山道をエッチラコッチラ約一時間、父ちゃんは
疲れてくると
「ホレ、タロべえ&ジャックもっと引っ張ってくれー」って
まったくずるいんだから。でも普段の家の周りの散歩とちがって楽しかった。

ボクはきっと猟犬の血筋だと思うんだ。そんな風に山に行くと血が騒いじゃって
思わず獲物を探して臭いや音、それから動くものにすごく敏感になっちゃう。
駈けっこだってドタバタ走るタロ兄ちゃんなんかと較べものにならないよ。
それこそ矢のように走れるんだから。

それでね、尾根道から雑木林の中を気にしていたら何かがさっと木の間を横切った
ボクは思わずそっちに駆け出しちゃったわけ。そしたら父ちゃんが
「イテテテー、こりゃジャック急に向きを変えやがってオラ腰をひねっちまったどウーン」
てその場にうずくまっちゃったんだよ。
「父ちゃんだいじょうぶ」ってそばに行ったら
「やべーなこりゃ、ぎっくり腰をやっちまった」と言って動かなくなっちゃった。
だいじょうぶかなぁ 父ちゃん もう1時間以上もここに寝そべってるけど

「タローとジャック ようくお聞き この分じゃオラもう歩けないから救助のひとを呼ぶ
 かんな。車に戻ればなんとか運転はできるかも知んないけど、そこまでお利口に
 ついてくるんだよ」
幸い携帯の電波は通じるみたいで父ちゃんは119番しました。

「救助の人がくるまで時間があるから、ホレ荷物を軽くすんべえ」と言って父ちゃんは
リュックからおにぎりやボクたちのおやつを出すとボクと兄ちゃんにくれました。
お水も貰って一息つくとそのうちにレスキューの人たちが登ってきた。

「峰さんですか?どうですか少しは歩けそうですか」
「いやーお騒がせして済みません それが情けないことに立つこともできないで
 困ってます」
しばらくレスキューの人たちが父ちゃんの容体を確認したり、無線したりしてました。
そして
「この少し上に林が開けてますからヘリを呼びましょう そこまで担架で運びますから」
「犬がいるんですけど、なんとか下の登山道まで担架でおろして頂けないでしょうか」
父ちゃんはボクたちのことを心配してレスキュー隊員にお願いしましたが
「峰さん、この急坂を担架であなたを担いで降りるのは我々にも酷と言うもんでしょう
 犬はどこか適当な場所に繋いでおきますから誰かお知り合いに引き取りにきて貰って
 ください」
ということになっちゃいました。
そして父ちゃんは担架に乗せられるとレスキューの人に担がれ、ヘリコプターというボクに
とっては鼓膜が破れそうな爆音のする空飛ぶオバケに乗って
「ママリンがきっと迎えにくるから君たちイイ子で待ってるんだぞう」って行っちゃった。

ボクはそのときにあまりに怖くて暴れたもんだから首輪が抜けて山の中に逃げちゃった。
タロ兄ちゃんは大人しくしてたけどボクのことが心配で、やっぱりリードを持っていた
レスキューさんを馬鹿力で引っ張り振りほどくと追いかけてきてくれたんだ。
 
 P1070923_convert_20121023213625.jpg

「ジャック、父ちゃんが大人しくママリンを待ってるように言ったのにダメだぞ どうすんだよ
 こんなとこで迷子になって」
「だってあんなオバケみたいな乗り物おっかなくてしかたなかったんだもん 歩いて家まで
 帰ろうよ兄ちゃん」

さーこれから一週間かけて大好きな父ちゃんとママリンの待つ家に帰りつくまで、ボク達を
どんな冒険が待ち受けていたのでしょう 次回のお楽しみだよー

以下作者の追記
タローはホントにしっかりものの兄ちゃんでジャックの面倒をよくみてくれます。
これまで8年・父ちゃん&ママリンを独占しのんびり生きてきましたが、昨冬はやんちゃ
ジャックの子守りで神経を遣ったせいで30k強あった体重が春の検診でゲッソリ23k
と激やせし「おまえも遂にヨボヨボジイさんか」と心配しちゃいました。
でも今ではジャックのイタズラにも慣れ、体重も元にもどり元気復活です。
 
タローのどこが利口かって、庭の穴掘りやときどきリードが離れてジャックが脱走すると
父ちゃんの代わりに叱ってくれるんですよ。テーブルの上のご馳走も許可なく失敬なんて
ことはジャックと違って絶対にしません(笑)でも好物の豚の骨の時だけは別
「ホレ返せ」なんてかまったら大変「ううー」って唸って飼い主でもそばに寄せ付けて
くれないホントは食い意地のはったヤツです。
じゃれてるときは必ずジャックに組み敷かれ負けた振りをしてますが、ときどきジャックのおやつ
を横取りします。この時ばかりは本気で向かっていくのでさすがにジャックも尻尾を股に挟んで
小さく震えてます。
P1100209_convert_20121023221319.jpg P1100213_convert_20121023221348.jpg
アキノキリンソウとツワブキの黄色い花そして今年の春に姉から貰った白いシュウメイギク
が咲いてました


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まとめ【続・みなしごジャック】

みなさんおはようございます。ボクはみなしごジャックです。 夕べは良く眠れた?夜は寒くなってきたけど

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No title

おはようございます。

タローくんとジャックは、お家に帰れましたよねv-361

ああ、続きが気になります~~~v-286

りん様

さあて二匹はどんな冒険をしてきたんでしょう
犬の気持ちになって続きを考えてますので
暫くお待ちくださいね

No title

さぁ、どうすんべ~???
楽しみ楽しみ♪
こりゃ、ワンコをちゃんと知ってる人しか
書けない物語だわ~♪
ちょっと、わくわく気分だス!
わりぃねぇ~。
一生懸命書かせて、楽しむのはワタシら!
ヨロピクね~。

白いシュウメイギクいいなぁ。
うちには ピンクしかありまへん。
 

花ちゃんへ

キター(汗) 作者に猛烈プレッシャーなコメント 
ほんとにずりーなぁ 一生懸命書かせて楽しむ
だけなんて、
さては花ちゃん、相当なS女だったりして(笑)

期待を裏切らないように頑張ります。

白のシュウメイギク、増えるといいな
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